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読んだ本の要約、感想など。 他にも日々思ったことをつれづれと書き連ねます。

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ドイツ参謀本部 

ドイツ参謀本部―その栄光と終焉ドイツ参謀本部―その栄光と終焉
渡部 昇一

祥伝社 2002-08
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☆☆☆☆
現在ある参謀システムの元となったドイツ参謀本部の歴史についての本。 参謀本部の成り立ちとしてナポレオン戦争から説明していて、国民国家の出現による愛国心や徴兵制による戦争の規模の拡大と徹底的に敵軍を撃破する殲滅性によって、それまでの戦術を競い合ういわばスポーツ的な戦争が変わってしまい、それらの変化をうまく捉えて台頭したのがナポレオンであるとしています。しかしナポレオンは自分の才能を過信するあまり、軍隊の規模が大きくなったのに作戦や兵站、人事など全て自分で立案し自分を補助する人間をおかなかったのに対し、他国がナポレオンの研究を行い同じような軍隊を持つようになり、規模の拡大にあわせて作戦を立てる人材を養成して指揮官の下に配置するようにしたプロイセン軍の活躍によって、ナポレオンは自分が直接指揮する戦いでは常に勝っても、他の戦いでフランス軍は負けるようになり、没落するはめになったとしています。

その後プロイセン軍は紆余曲折を経ながら参謀システムを充実させて、平時から常に戦争に備えて情報収集や作戦を立てておくシステムを導入し、軍人モルトケと名宰相ビスマルクを擁す時代になって黄金期を迎えます。しかしこの繁栄は優れたスタッフであるモルトケと優れたリーダーであるビスマルクという両輪がそろっていたからこそのものであって、優れたリーダーが不在の第1次世界大戦では優れた戦闘を行うも、外交の不手際により多正面攻撃を強いられたり、戦果を外交的有利に結び付けられずに敗戦国となってしまう。逆に第2次世界大戦では強力なリーダーであるヒトラーが自分を過信するあまりスタッフの提言をことごとく無視したため、大戦終盤で無茶な戦略を採用して失敗したとしていて、スタッフとリーダーのバランスの大切さを強調しています。そのためにも参謀は匿名で表に出てはならないとしているところが興味深かったです。

Posted on 2006/07/25 Tue. 13:20 [edit]

category: 読んだ本

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